インドの経済成長は6年ぶりに最も鈍化、IMFは行動を促して退勢を挽回

国際通貨基金（IMF）は、インド政府が経済成長の減速傾向を反転させるために迅速に行動しなければならないと述べた。

インドは従来、世界有数の経済成長エンジンであり、成長が最も速い経済体の一つでもある。

IMFは年次回顧報告書で、しかし消費と投資の下落、税収の減少に加え、その他の様々な要因により、インド経済はブレーキをかけていると指摘した。

IMFアジア太平洋部門のサガド（Ranil Salgado）氏は、インドが数百万人の貧困救済計画を実行した後、「目覚しい経済成長の減速段階にある」とメディアに語った。

「現在の勢いを解決し、経済を高度成長に戻すためには、インドは緊急政策行動をとる必要がある」

しかしIMFは、債務や金利負担が重いため、インド政府は経済成長を促すために支出を拡大する余地がないと警告している。

サガド氏によると、インド中央銀行は「政策金利をさらに引き下げる余地があり、特に経済の減速が続けば」と述べた。

インドの中央銀行は今年に入って5回も主要貸出金利を引き下げ、9年ぶりの安値を記録したが、今月初めの会合で中央銀行は金利を据え置くことを決め、市場の期待に応えることができなかった。

インド中央銀行も来年度の経済成長予測を下方修正し、当初予測していた6.1%から5%に引き下げた。消費需要と製造業活動が縮小したためだ。

公式資料によると、インドの今年7月から9月までの経済成長は4.5%に低下したが、前年同期は7%で、6年以上で最も緩やかな経済パフォーマンスだった。

サガド氏は「インド政府は改革アジェンダを振興しなければならない」と述べ、財政健全化を見直し、「能力を強化して経済発展を奨励しなければならない」と述べた。